2019 ツクル森
地元・京北で2018年にスタートしたイベント「ツクル森」。
第二回目になる今年は、予定していた9月22・23日が台風で延期になり、紅葉深まる11月9・10日に開催された。晴天に恵まれたこの両日、山に囲まれた「あうるの原っぱ」と呼ばれる会場には沢山の方々が訪れてくれた。
このイベント、企画から関わってきた僕本人が言うのもなんだけど、本当にいいイベントに育っていく予感がする。年齢層を限らず、誰もがアウェー感を覚えずに来れるイベントだし、ロケーションも素晴らしくて、誰もが安心して食べられるお店が並び、いろんな文化への出会いが盛り込まれたステージ演目があって、気軽に参加できるWSが沢山ある。やって来た人々が創造性を刺激され、自然の中で子供を野放しに出来て、そして家族そろって「しばらく居続けたくなるような時空間」が生まれつつある。
店を並べた単なるマーケットの延長線上のようなやり方では、消費活動的な在り方・思考から抜け出すことはできないし、ただ集客や売り上げに成功を求めるのも、何だか前時代的ではある。外から店やタレントを呼んで、それによって盛り上げようとするのも本当の意味で文化的とは思えないし、創造的でもない。「何かを、ある場所に持ってきて、それで成り立つ」ようなものではなく、その地に実際に足付けて暮らす人々が集って、空間の在り方そのものからクリエイトしていこうよ、という機運が高まっていて、それがオモシロイ。
人を集めようとするのではなく、感性豊かな人々が直観的に自然に集まってきて、そういう人たちがついつい居続けたくなる場、そして一緒に創造的なことを始められる場を、一からツクル…そういうイベントに実際なりつつある気がする。
今、日本各地・世界各地でそういう原動力をもった企画や催しが数多く生まれつつある。生き方・考え方・行動の仕方の純度を上げて行けば、それぞれのものはやがて自然に出会い、つながっていく。つまり、近い未来につながるべきものは、互いが常に今この時、その時を迎えるために準備をしている…そんな気がするな。
今年逃した方は、来年のツクル森(11/7,8)に是非!