
夏至祭の「しあわせの輪くぐり」の輪。茅の輪じゃないのです(笑)
夏至と冬至の日は、仕事を入れないと決めて、はや5年。夏至祭の朝は、家の土間の掃き掃除から。
この日一日は、飾り付けも、天地の塔の花綸回しも、ウツシダマも、輪くぐりも、何気ない大人のお喋りも、持ち寄りパーティーも、子供たちが走り回るのも…一つ一つが聖なる儀式になっていく。

我が家の庭でウツシダマつくりに励む地域の人々
聖なるの「聖」は、「ひじり」と読むけど、これは元々「日を知る」の意。
古来からの特別な日を、お祭りの日を、平日だとか休日だとかで日をずらすのは、本来ならおかしな話。この夏至祭は、冬至祭と同じく必ず夏至当日に行われる。
それにしても、今年の夏至祭は何だかすごかった。372年ぶりっていうけど、夏至の日に日蝕をこうしてこの人たちと見上げることが出来るのって、これっきりなんだな。

食の儀…持ち寄りパーティーに、ハーブを使った手作り料理が並ぶ
一年に一度、同じ日に近隣の友人知人が集い続けることって、時の流れの中の定点観測みたいなところがあって、お互いの歩みがどこかでつながっていて、知らないうちにお互いの中に積み重なっていくことに、改めて気付かされる。
この地にやって来た人たちが、こうして集うごとに、大きな家族になっていく感じっていうのかなぁ。この日を特別に日にしてくれた、すべてに感謝。

日が暮れたら始まる、「しあわせの輪くぐり」
※夏至祭・冬至祭の詳細については、「過去の投稿」ご参照。これは地域住民しか参加できない「閉じた祭」です。
【2020夏至祭 写真を幾つか】

夏至祭会場…前日にみんなで設置した輪と天地の塔は、花やハーブで飾られる


天地の塔の花輪は水平方向にこうして回せる…螺旋の動きは天と地に向かい両極を結ぶ






我が家の池はモリアオガエルの卵だらけ(笑)子供たちはずっと、池で遊んでいる

ウツシダマを作る皆さん…まずは藁を丸め、そこに日々の暗い気持ちを移してしまう

それを花や薬草で可愛く飾り、明るいエネルギーに変換させて燃やす








春先には咲き乱れていたタイムも今は緑一色、庭のあちこちで甘い香りを放っている


しあわせの輪の前で家族写真



ウツシダマの儀式はそれぞれが自由に過ごすお祈りの時間

家に入ると、持ち寄りパーティーが始まる

全て手作り…ハーブや花を使った料理が中心なので、カラフル♫


子供たちだって手作り…全部自分たちで食べちゃうだろうけど(笑)


食卓に色んな手が伸びてる風景って、やっぱりいいもんだなぁ



こうしてみんなで食べてると、ホントに、みんなで大きな家族になってる感じ

今年の持ち寄りメニュー…絶対全種類食べられない…(笑)

美容師さんに習って、女の子たちは髪を結いあい

アッという間に妖精たちになっていく



そして、いよいよ「しあわせの輪くぐり」が始まる

一年に一度の、結び直し

子供たちは、大人になってもこの日を覚えてるかなぁ


しあわせの輪くぐりで演奏される二連笛の旋律は、最初の年に突然その場で生まれた

二日後に集まって、後片づけ…来年の準備もかねて、輪が外される

もちろん、集まったついでにお茶会とランチ会