夏至と冬至の日は、仕事を入れないと決めて、はや5年。夏至祭の朝は、家の土間の掃き掃除から。
この日一日は、飾り付けも、天地の塔の花綸回しも、ウツシダマも、輪くぐりも、何気ない大人のお喋りも、持ち寄りパーティーも、子供たちが走り回るのも…一つ一つが聖なる儀式になっていく。
聖なるの「聖」は、「ひじり」と読むけど、これは元々「日を知る」の意。
古来からの特別な日を、お祭りの日を、平日だとか休日だとかで日をずらすのは、本来ならおかしな話。この夏至祭は、冬至祭と同じく必ず夏至当日に行われる。
それにしても、今年の夏至祭は何だかすごかった。372年ぶりっていうけど、夏至の日に日蝕をこうしてこの人たちと見上げることが出来るのって、これっきりなんだな。
一年に一度、同じ日に近隣の友人知人が集い続けることって、時の流れの中の定点観測みたいなところがあって、お互いの歩みがどこかでつながっていて、知らないうちにお互いの中に積み重なっていくことに、改めて気付かされる。
この地にやって来た人たちが、こうして集うごとに、大きな家族になっていく感じっていうのかなぁ。この日を特別に日にしてくれた、すべてに感謝。
※夏至祭・冬至祭の詳細については、「過去の投稿」ご参照。これは地域住民しか参加できない「閉じた祭」です。
【2020夏至祭 写真を幾つか】