タローさんちの、えんがわ

「音楽をする」って、 「音楽的に生きる」ってこと

2019年夏至祭

 

 6月21日金曜日、恒例の「夏至祭」が我が家で行われた。地域住民のみ参加できる、ホントの意味での祝祭。僕はこの祭のために毎年、冬至夏至の日は仕事や用事を一切入れないようにしている。

 
ブログやFBで毎年解説しているので、この祭についての説明はここではもう必要ないかも。興味がある方は、京北村民歌舞プロジェクトのことや冬至祭・夏至祭のことが、昨年の同じ頃の投稿に詳しく載っているので、そちらをどうぞ♪
 
 
 

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今年は強力な助っ人(タフィーさん)もやってきて、準備段階でレベルが上昇 ↑

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入り口の「天地の塔」、そして奥に見えるのは「しあわせの輪くぐり」の輪

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横の輪は手に持って回転させられる…てっぺんの球型リースは今年初登場

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朝に摘んだハーブや花が、風に揺れる

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明るいうちにここでウツシダマの儀が行われ、夜には輪くぐりの儀が行われる

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21日夕方前から地元の人々が集まり始め、最後の飾りつけをしてゆく

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これが、ウツシダマ。藁を丸く結い、花で飾る。

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定型の形がある訳ではなく、各自が自由に発想して作ってゆく

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結いながら、自分の中から手放したい思いや記憶を込めていく

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それらのエネルギーを、キュートな形に変換することが大事

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かつて日本には、ネガティブな想いを石などに込め、水の流れに放る風習があった

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そういうエネルギーを持ち続け、それにとらわれることを、避けるために

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このウツシダマは、そういう風習やアイディアを基にしている

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そういうエネルギーを、夏至のエネルギーで可愛らしいものにしてしまう

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一人一人が工夫して、かわいくしたその形を、お互いにみて

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それを、ひとりひとり、火の中に投じる

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子供たちも、凝りに凝って作ったウツシダマを、火に投じてゆく

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こうして、神聖だけどユル~い、ウツシダマの儀が終わると、いよいよ…

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ハーブで彩られた、食の儀が始まる

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みんなそれぞれ、ちゃんと手作りしてくるところが、素敵なところ

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僕はこの、食卓に沢山の手が伸びてる光景が、とても好きだ

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みんなでこうして、作って食べることは、最高のセレモニーだ

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食後のマッサージ大会、「入って」と言われたが、恥ずかしくて入れなかった(笑)

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食事の後、いよいよ「輪くぐりの儀」が始まる

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手拍子と笛に合わせて輪をくぐるこの儀式は、毎年あげる「結婚式」

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カップルで、夫婦で、友達同士で…誰とでも、一人でも、くぐれる

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夜が更けると、乾杯と共に「杖語りの儀」が始まる
 
…それにしても僕は本当に、ヒトに恵まれている。魅力的なヒトやその人生に沢山タッチしながら暮らしている。音楽を仕事にはしてきたけれど、音楽家として出会ったり関わったりする訳でなく、純粋にただのヒトの一人として誰かと出会い関わっている経験こそが、自分をずっと導いている気がする。
まぁ、それも僕にとっては音楽的体験と言えるんだけれど。
 
 
祭が終わったら再び、遠いところや遠い昔のあの旋律この旋律をたどりながら、会える訳ではない人間の心世界にタッチする楽しみが待っている。
 
音楽をやる人間にとって、舞台って本当に必要なのかな~。そもそも、コンサートやライブなんて言葉、ホントは使わなくてもいいんだろうな~。元々コンサートという概念が生まれる前の世界に興味を持ってたんだから、こんなこと考えてしまうのも仕方がないんだろうなぁ…。
 
あ、でもまた機会を見つけて、人前には出ていくつもりだけど。