タローさんちの、えんがわ

「音楽をする」って、 「音楽的に生きる」ってこと

世代をこえてアルメニアのダンスを拡げた、Gagik氏の逝去

アルメニアのダンス(ステージ用ではなく民間伝承的なダンス)を復興・普及した先駆者であり、最も有名な舞踊団の一つでもあるKarinのリーダーGagik Ginosyanが逝去。今年の秋にアルメニアを訪れる計画があったので、その際には再会できると思っていた。それだ…

母、逝去

年末29日に、長く闘病生活を続けていた母が息を引き取った。年末年始ということもあり、通夜が2日・式が3日になったものだから、僕は29日からほぼ毎日のように京北から豊中に通っていた。 何の「はからい」があったのか…息を引き取る直前に奇跡的に血縁の顔…

2023年夏至祭…と僕が10代の頃に描いていた物語

ふと…2020年4月にアップした投稿を思い出した。「二つ目の太陽」と今の時代を示唆する沢山のビジョン。この物語にはまだとりかかれていない。ちなみに写真は、今年の夏至祭(6/21)から。もちろん大事な「祭」だから夏至当日に行っているんだけど、平日でもこ…

このところの活動をふりかえって…

グランドサロン十三でのコンサート、フィナーレでは観客も一緒にダンスを ふと思った。音楽活動を始めた頃から、僕がやるコンサートって、内容をよく知らないまま(想像つかないまま)やってくるお客さんがほとんどだった。考えてみたら、よくこんな状態でやっ…

2022年の冬至祭と年末の日々

“開いた祭”である「ツクル森」が終わり、先日22日に“閉じた祭”である「冬至祭」が終わった。この冬至祭については、過去の投稿を参照して欲しい。 全員ではないけれど、今年の冬至精霊たち 振り返ってみれば、今年もよく笑った~ この小さなコミュニティで日…

ツクル森2022(11/5,6)

投稿から遠のいたまま、随分時が経ってしまった… ので、少しだけ振り返ってご報告。去る11月5日6日に地元のイベント「ツクル森」が無事終了した。このハッピーなイベントを始めて5年になるけれど、今年は今までで最高だった、というような声を本当に沢山の方…

絡めとられないこと

もう7年前になるのか…短い時間でそんなに突っ込んだ話をした訳じゃないけど、たのしい対談だった。今はもう前世の記憶のように感じてもいる。 この取材の3年後、2018年頭にアルメニアの詩人と出会いアルメニアの音楽を演奏した。その年の秋にアルメニアを訪…

父の命日

脊髄小脳変性症という、指定難病18に分類される病?がある。僕がそうで、父と祖母もそうだった。つまり脊髄小脳変性症の中でも遺伝型のタイプ。一度発症し進行し始めると、その進行を緩めるしか方法はない(現段階では治療ができない)ので、父は長い闘病生活…

2021年、年末二ヶ月のご報告

ツクル森オープニングでのフヤラ合奏。スロバキアの巨大羊飼いの笛が毎年この京都の山奥で三本も並んで吹き鳴らされているとは、現地の人々も思いもしないだろうな FBもブログも投稿する間もなく、あっという間に過ぎた怒涛の如くの2021年秋~冬…いや、単に…

夏が過ぎて…

旧友の三回忌に淡路島を訪れた。唯一、中高からつながってる友人だったんだけど…思いのほか早く逝ってしまった。彼の実家でご家族だけの法要…彼だけがいないのが何とも不思議で、そしてやはり、まだ実感がわかなかった。 ご家族と一緒に、彼の傑作な想い出話…

2021年、夏至祭

天地の塔、今年はマコモ縄とドクダミの花が螺旋に巻き付けられた 6月21日(月曜日)、京北・夏至祭…これはイベントでもフェスでもコンサートでもなくてホントに「祭」なので、休日平日に関係なく夏至の当日に行なう。この国もこの社会も…早くそのことに気付い…

5月。田んぼでは…近所では…

www.youtube.com 5月の初め…近所の田んぼで、合鴨たちがはたらき始めている。と言っても、正確に言うと合鴨たちは、毎日少しづつ田んぼに慣れていってるところで、はたらいてるのはむしろ、この地域の大人や子供たちかも知れない。キツネやテン、カラスやト…

2021ツクル森(11/6,7)は、もう動き始めている

今年のツクル森(11月6日・7日)が、動き出している。https://www.tsukurumori.com/ この歳になって、ようやく人と一緒に何かをつくり出すことの楽しさを知り始めてるような…そんな気もするけど(笑)、もしかしたらそれは、きわめて楽しい人たちが今ここに、つ…

春…大学の講義始まる

www.youtube.com 春、満喫…とはいえ朝は0~3度くらいまで落ちることもあるから、日中との温度差が大きくて、草花やクマンバチ、蝶々たちからも何となく戸惑いのようなものを感じる。世の中は相変わらずヘンテコ状態驀進中だけど、今は外で過ごすのに最高の…

⑥一枚目のアルバムの7曲め…「アカイツキ」のちょっとバカな物語

アカイツキ/きしもとタロー(ミヤコオチ) The Red Moon/Kishimoto Taro (Miyako-Ochi:New style Quena) - composed in 1997 小学校の時、「小説を書く」という授業があった。最終的には自分で表紙を付けて原稿用紙を綴じた後、冊子で提出する事になっていた…

⑤二枚目のアルバムの冒頭曲、「ホシノウエデ」

ホシノウエデ / きしもとタロー(ケーナ) On Our Planet Earth/Kishimoto Taro (Quena) - composed in 2005 「はぁ、どこの星から来たの?」「ほんとに宇宙人なんだから」…大人になるにつれ、度々そんな風に言われるようになった僕は、確かに小学生の頃、学校…

④最初のCDの5曲目「アキニナレバ」の、ちょっと不思議な物語

アキニナレバ / きしもとタロー(ケーナ) When Autumn Comes / Kishimoto Taro (Quena) - composed in 1994 精神的に苦しかった時に作った曲が、何故かその後リクエストが多くて演奏回数を重ねていく…なんてことが不思議とある。もちろん曲を作る(何かしらの…

③最初のCDの4曲目「マナツノカゲ」の、ちょっとロックな物語

マナツノカゲ/きしもとタロー(アイリッシュ・フルート) Summer’s Bright Shadows/Kishimoto Taro (Irish Flute) -composed in 1997 もう、お気づきだと思うけど…僕の最初のアルバムには「春夏秋冬」、それぞれの季節名をタイトルにした曲が入っていて、この…

②最初のCDの表題曲「ハルノヒ」の物語

ハルノヒ / きしもとタロー(ケーナ) Spring’s Radiant Light/Kishimoto Taro (E-Quena) - composed in 1993 小学校の時、坂本九の映画「泣きながら笑う日」を観に行った。一部の地域でしか上映されなかった映画で、しかも彼の遺作となってしまった映画だけど…

①最初のアルバムの冒頭曲「フユノダンス」

フユノダンス / きしもとタロー(ケーナ) Winter Snow Dance/Kishimoto Taro (Quena) - composed in 1995 最初のCDの冒頭曲「フユノダンス」の物語(縮めたけど長い) 先日、闘病中の母が突拍子もなく昔のアルバムを取り出してきたら、そこには10代20代頃の僕の…

2021年大晦日から元旦

冬至を節目にしている僕にとって、冬至後の10日間は旧年のオマケという感じがしないでもない。これでも昔は毎年のように、年越しの演奏仕事やカウントダウン系イベントの仕事も受けていたことがあるんだけど、それも遠い昔のこと。今は全くそんな気にもなれ…

2020年冬至祭

2020年12月21日冬至祭 2020年の精霊たち たのしかった…今年の冬至は、知らない間に門をくぐっていたような不思議な感覚がした。で、その夜は燃え尽きて(笑)、次の日は昼近くまで布団の中にくるまっていた。冬至明けの太陽は、いつもながら気持ちがいい。冬至…

鳥獣慰霊祭

ツクル森が終わって、まだその報告もここでは出来てないけど… その数日後、スマホが伊根の漁港の定置網船の傍から日本海の底に消え、何故か二日続けてカモメに糞をしこたまかけられた僕は、その後夕暮れの田舎道でチビ黒猫を拾い、そしてその後日には放置し…

アルツァフ(ナゴルノ・カラバフ)で起こっていること

2018年アルメニア カラフンジ、ゲガルト、サナイン 2年前の2018年夏、僕は初めてアルメニアを訪れた。エレヴァンの空港から、宿のスタッフが運転する車に乗せられて向かった先は、旧ソ連時代に建てられた古い建物で、僕たちは真っ暗闇の裏通りで荷物を降ろし…

雨の森、霧の中を

この写真を見て、音が聞こえてくる人はいるかなぁ… 霧の中の木立にいると、繊細で神秘的な音に包まれる。何の音、なんて言えない。葉?梢?雨?いろんなものが触れあったり擦れ合ったりしてる音が、それこそ無限に重なっている。こういう音を聞くたびに思う…

秋はアキ、しかしアクナキ日々

秋。コーヒーが美味い…からだに沁みる。虫たちが家の中にまで入って来て、妙なる声を響かせる。やたらに可愛いトカゲやヤモリたちがトテトテと走り回ってる。しみじみと、アレコレ想い返す日々。 この山里で暮らし始める時、「力仕事も多いし、いろんなこと…

今年の「共生の技法」授業が終了

春から夏にかけて受け持っている阪大での授業「共生の技法」が終了…今年はオンライン授業で、30名余りの学生さんとのZoom授業&メール文通が4ヶ月続き、やり取りはA4用紙にして600ページを超えた。軽く何冊かの本になる量(笑) 一ヶ月ほど前になるけれ…

2020年 夏至祭

夏至祭の「しあわせの輪くぐり」の輪。茅の輪じゃないのです(笑) 夏至と冬至の日は、仕事を入れないと決めて、はや5年。夏至祭の朝は、家の土間の掃き掃除から。 この日一日は、飾り付けも、天地の塔の花綸回しも、ウツシダマも、輪くぐりも、何気ない大人の…

「自粛」という言葉に、振り回されないで

◆自粛と言われて、しんどい思いをしてる人たち、まずは「自重」と言い直してみて(意味は自分で調べてね)。 ◆アーティストはそもそも、夥(おびただ)しい思想的ウィルスを保有しているもの。まずは自分から生み出される「それら」と共生し得る身体的知性を自分…

今年も大学での講義、始まる

投稿内容とは関係ないけど、先日美山の友人の所でタイミングよく藍の花を見せてもらった。香りは凄いが…とにかく美しい。 大阪大学で受け持っている授業「共生の技法」が、今年も始まった…といってもこのコロナ騒ぎで今は対面授業が行えないので、少なくとも…