タローさんちの、えんがわ

「音楽をする」って、 「音楽的に生きる」ってこと

久しぶりのケーナ&南米音楽(11/4、11/10)

このところ、ちょっとしたタイムトリップを味っていた。

 

ご存知の方も多いとは思うけれど、僕は12歳の頃に自分でケーナを作るようになってから、ずっとこの楽器や音楽に親しんできた。言わば、「自分の身体の一部」のようなものだ。しかし僕がそれらを舞台の上でメインに演奏することは少ない。過去15年くらいの知り合いや友人の中には、僕のケーナや南米音楽をちゃんとまともに聴いたことはない…という人も沢山いる。別に、それはそれでいいんだけれど(笑)

 

そんな僕が、「ケーナで」「南米音楽で」とお声をかけて頂いた舞台が、この11月前半に続いていた。

 

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この三人が揃うのも、10年ぶりくらい

 

一つは、普段クラシックを中心に演奏されている「Music circus」さんのコンサート。ギター&歌の千葉泉氏と、チャランゴ奏者&ダンサーの安達満里子さんのお二人と共に、ワールドミュージック・シリーズのゲスト出演という形で。千葉さんは、趣味趣味の南米音楽を演奏する企画などでご一緒してきたが、最初に出会ったのは大学生の頃。満里子さんは、今はもうお母さんになってるけど、最初に出会ったのは、彼女がまだ小学生の頃だった。この三人での、久しぶりの演奏も楽しかったけれど、南米音楽初体験というMusic Circusの皆さんとの共演も、楽しかった。何というか…久しぶりに、無邪気にステージを過ごした気がする。満員御礼の会場、この日のお客さんは、皆さんノリが良かった。

 

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満里子さんの踊りが入って、気分はかなり現地

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「衣装は一部、お揃いで赤の布を」と言われたので、このような感じに

 

もう一つは、南米音楽ではずっと長年活躍されてきた東京の寺澤むつみ氏に誘われての東京ライブ。東京で、ケーナそして南米音楽をメインとしてライブをやるのは、何と26年ぶりだった。内容は、中高生の時に一人で吹いてたけど人前では一度も演奏していない曲…なんかがズラッと並ぶ、自分にとっては懐かしいプログラム。寺澤さんはマヤをはじめ、幾つもの南米音楽グループで活動されてきた方で、90年代からお名前は聞いてたけど、お会いしたのは去年が初めて。「今まで、どこで、何やってたの??知らなかったよ!!」って言われた(笑)

 

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この日のメンバー…熊澤洋子・きしもとタロー・寺澤むつみ

そう…僕は南米音楽業界の人を、ほとんど知らないし、これまで会っても来ていない。一番こだわってきた音楽や楽器だけど。

 

二つとも、歌声喫茶で懐メロを歌っているような気持ちがするライブだった。

 

 

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映画「kapiw&apappo アイヌの姉妹」の佐藤監督と、久しぶりの再会

 

もう少し、人前で南米音楽もやっていこうかな…と、思ったし、東京方面にももう少し出向いてみようかな、と思った。僕にしては、大きな変化だ。